amachin2005-06-14


とりあえず僕とKEEPのダイちゃん、Strike outのテッちゃんの3人でその男性に歩み寄った。彼は開口一番「警察呼んだから!」と僕らに言った。いまだ怒り覚めやらずと言った感じで、その声は打ち震え、視点はどこか落ち着かない。「前回やったときに、岡崎市役所に連絡しなさいと言ってあるはずだ!」と続けて言った。
前回(2004年10月)僕は限界に行けなかったのだが、ダイちゃんからその旨を聞いていた。しかし、そこはダイちゃん、警察から渡された連絡先が書かれた紙をなくしてしまっていたのであった(笑)。
とにもかくにも、反対市民の急先鋒がわざわざ出張って来てくれたのだ。この人さえ落とせば活路が開けると思って、必死の説得工作が始まった。
程なく警察が2名到着して、男性も落ち着きを取り戻し始めた頃になって、僕らは大変な思い違いをしていたことに気が付いた。
この男性は、市の職員だったのだ。限界の会場、シビコ裏広場は実は市の土地であり、彼は管理者としての責務を背負って休日返上で現地確認にやってきて、管理者の権限でもって「即刻中止」を宣告したのだった。
警察は「管理者がこういう以上、ただちに解散しなさい」と、いつになく強い調子で続いた。
広場中央から不意に爆音が流れ出した。NICE VIEWの準備が完了したことを告げるものだった。

(つづく)