メキシコの料理①

amachin2006-09-21


メキシコのファスト・フードっつうと、やっぱりタコスなんだけども、たいてい日本で食えるタコス(ハードシェルにひき肉、レタス、トマト、玉ねぎ、アボガド、そしてサワークリーム)ってのは、メキシコではまったくお目にかかれません。


ああいうのは、Tex-Mexって呼ばれるアメリカ風メキシコ料理で、メキシコのタコスはもっとずっとシンプル。


直径10cmくらいのとうもろこしのトルティージャを2枚重ねて、そこに軽く塩コショウを振って鉄板で焼いた牛肉とか、トルコのケバブそっくりのパストールPastorを切り落としたものなんかを乗っけて、お好みで玉ねぎ、コリアンダースペイン語だと“シラントロCilantro”)のみじん切りをまぶして、ライムを絞って、赤か緑のサルサをかけるだけ。シンプルだけど、うまい。


値段は大体1個3〜4ペソ(3、40円)からボリュームのある高いもので10ペソ(≒100円)。屋台には「5×8」とか書いてあったりするんだけど、これはタコス5個で8ペソという意味。これはかなり安い。けど、衛生面が怪しくて、メキシコ人すら敬遠することも。


タコスの具は大きく分けて、焼き物系か煮込み系があって、焼き物系の代表は

  • ビステックBistec (薄切りの牛肉を焼いたもの)
  • パストールPastor (ケバブのように鉄棒に豚肉を重ねて横から炭火で焼いたもの。外周からそぎ切る。パイナップルが入るものもある)
  • チョリソーChorizo (辛い豚肉のソーセージを刻んでトルティージャに乗っける)
  • チュレータChuleta (厚切りの骨付きハム(?)。うまい)
  • カンペチャーノCanpechano (2つの具を混ぜたもの。BistecとChorizoって組み合わせが一般的な気がする)
  • アランブレAlambre (肉と玉ねぎとチレなどを刻んで炒めたもの。「Con Queso(コン・ケソ)」って言ってチーズを混ぜると美味い。)


焼き物系の屋台の鉄板には、必ずセボジータCebollitaという姫玉ねぎというか玉ねぎと長ねぎのあいのこのようなものが具の肉汁にまみれてじっくり焼かれていて、これに美味い。屋台のおっちゃんが薦めてくれることもあるけど、もしくれない場合は、「Cebollita, por favor(セボジータ、ポル・ファボール)」と言えばタダでもらえる。軽く塩を振って食べると絶品。



一方、煮込み系はと言うと、いろんな具が入ってる銀色のトレイが並んでる屋台がそれで、

  • レングア・エン・サルサ・ベルデLengua en salsa verde (牛タンのグリーン・サルサ煮込み)
  • アルボンディガスAlbondigas (肉だんごのトマト煮込み。肉の中にゆで卵が入ってるものも)
  • チレ・レジェーノChile Relleno (ピーマンのようなチレ(唐辛子)の一種にカッテージ・チーズのようなものを入れたフライのトマト煮込み)

とかほかにもいっぱいあるんだけど、とりあえずオススメ3品。たいていこれに、軽くトマトで味がつけられたご飯を乗っけて食べる。トルティージャはやはりとうもろこしのソフトシェルで(てかドリトスみたいなスナック以外で、ハードシェルなんて見たことないな少なくともメキシコシティでは)、焼き物系よりちょっと大きくて1個のボリュームがある。値段は4〜8ペソくらい。


んでもって写真はTaco de Alambre(左)とTaco de Albondigas。あー、腹減った。

タコス以外のファスト・フードも種類豊富でぜひ紹介したいとこですが、そいつらについてはまた今度。